「腎機能を高める」体をポカポカと温めるツボ
こんにちは。お灸の伝道師こと、さすらいの《お灸くん》です。
10月4日(木) 東京世田谷に鎮座まします大吉寺にて、「お寺でお灸 お灸の手ほどき」を開催いたしました。
開催日は二十四節気「秋分」にあたり、ふくらはぎの筋肉がつる、いわゆる「こむら返り」のツボ「承山(しょうざん)」をご案内しました。
「暑さ寒さも彼岸まで」
ようやく過ごしやすい季節が訪れてホッとしいらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
そして今頃は二十四節気「寒露(かんろ)」です。気温が下がり、足が冷えやすくなってきましたね。「足元は冷えているのに上半身は暑い」とおっしゃる方、「冷えのぼせ」を訴える方が増えます。「足がつる(こむら返り)」方も増えてきました。
足が冷えると、ふくらはぎの筋肉が硬くなります。「筋肉が硬くなる=血管が硬くなる」ですから、血管も狭くなり、全身へ血液を送り出す心臓はいつも以上に筋肉を力強く収縮させる必要があります。
秋から冬へ向かう季節の変わり目。日によって気候が異なるのでこの時期に血圧が不安定になるのも気候の変化による影響です。
私たちの体には、気温が低くなってくると体温を維持するために腎機能を高める働きが備わっています。東洋医学では「腎陽(じんよう)」と言って「腎には体をポカポカと温める働き」があると考えられています。
「年齢を重ねる」「体力が低下する」などして腎機能が低下したり、腎臓病など腎機能になんらかのトラブルが出てくると、体が冷えやすくなったり、寒気を感じやすくなったりするのはそのためです。
今日のツボは「腎機能を高める」がテーマです。
「承山(しょうざん)」のツボ
つま先立ちをして、アキレス腱をふくらはぎの方へなで上げて行くと「へこみ」があります。この「へこみ」を押すと圧痛があります。
「太渓(たいけい)」のツボ
内くるぶしとアキレス腱のあいだの「くぼみ」にあります。この「くぼみ」を押すと動脈の拍動を感じます。
「然谷(ねんこく)」のツボ
内くるぶしの斜め下、前にある骨の出っぱりを探します。出っぱりのかかと寄り際(きわ)にある「へこみ」です。
人によって「体質」が違いますが、体力のない子供や高齢者は気候の変化の影響を受けやすく、もともと血管壁が硬くなっている高齢者は季節の変わり目に血管への負担が増え、血圧の変動が大きくなります。
血管壁がもろくなっている方は血管からの出血(脳出血、動脈解離、痔出血、不正出血など)、血管内にコレステロールがたまり血管壁が狭くなっている方は梗塞(脳梗塞、心筋梗塞など)が起こりやすくなる季節ですのでとくに注意が必要です。
お灸教室では、お灸をすえる前後に立位体前屈、後屈をしていただき体の柔軟性の変化を体験していただきます。
「体が柔らかくなる」=「筋肉が柔らかくなる」=「血管が柔らかくなる」ですから、お灸をすえると血行が良くなる、つまり体が柔らかくなるのは当然のことなのです。
せんねん灸ではツボの探し方を動画でご紹介しています。
ぜひ、アクセスしてご覧くださいね?
《お灸くん》