市民健康講座「首肩こり・腰痛・膝痛のツボ養生法 〜すぐに使える体験型講演会〜」
2020年1月19日(日)つくば鍼灸マッサージ師会主催 市民健康講座「首肩こり・腰痛・膝痛のツボ養生法 〜すぐに使える体験型講演会〜」が開催されました。
医学博士 形井秀一先生(洞峰パーク鍼灸院院長、筑波技術大学名誉教授、日本伝統鍼灸学会会長、世界鍼灸学会連合会副会長)が講師として、ツボによるセルフケアについてご講演をされました。
首肩こり、腰痛、膝痛を緩和するツボ、かつて「養生灸」と言われた健康を維持、増進するツボをご紹介していただきました。
世界保健機関(WHO)「世界保健統計2019」によると、2016年 世界の平均寿命は男性69.8歳、女性74.2歳でした。
同じく2016年 日本の平均寿命は男性80.98歳、女性87.14歳でした。
日本は世界有数の長寿国です。
最近話題になっているのが「健康寿命」。
「健康寿命」とは、健康上の問題がない状態で、日常生活が制限されることなく自立して生活できる=要支援や要介護ではない期間のことです。
2016年 日本の「健康寿命」は男性72.14歳、女性74.79歳でした。
平均寿命と比較すると、男性は約8年間、女性は約13年間、健康上に問題があり、日常生活が制限され、自立して生活できていないことがわかります。
平均寿命と健康寿命の差を縮めるためには「病気にならない」ことが大切です。
東洋医学では「病気になる前に、病気の芽をつむ」ことこそ最高の医療であり、医療の真髄と考えています。
「病気にならない生活の仕方」のことを「養生(ようじょう)」と言います。
形井先生は、「カラダの声を聴き、それを大切にして、日々の生活の中で健康を維持増進すること」が「養生」であり、「体調と気持ちを整え、健康な生活を心がける」ことだとご説明されました。
いくつかある「養生法」のうち、「ツボ」へのアプローチ法をご紹介してくださいました。
「ツボ」とは鍼灸において、治療の対象となるポイントです。
カラダの中(内蔵)の働きに問題が生じると皮膚に「ツボ」となって反映されます。
つまり「ツボ」にお灸をすえておけば、カラダの中(内蔵)の働きが整い、あらかじめ病気を予防することができる、と考えられるのです。
会場では火が使えなかったので、「火を使わないお灸(せんねん灸太陽)」をツボに貼っていただきました。
「病気になる前に、病気の芽をつむ」
「病気にならない」
「薬に頼らない」
あなたも日々のセルフケアに、お灸を取り入れてみませんか。