Report
お灸・はり治療室 灸PLUS
2014年5月にオープンしたばかりだそうですね。
生まれ育った北海道でお灸に特化した鍼灸院を開きました。北海道は日本の中でも特にお灸文化が薄い土地。鍼灸院はたくさんありますが、お灸メインという鍼灸院はほとんどありません。その珍しさも手伝って取材が続き、若い女性を中心に「お灸がはじめて!」という方にたくさん来ていただくことができました。
北海道の方たちのお灸への反応はいかがですか?
とても寒い場所なので、私たちが以前いた東京よりも深刻な冷えを抱える方が多いです。でも、すごく冷えているからこそ、お灸の効果がすぐにあらわれるんですよ。お灸教室の前後で前屈をすると、床にペタッと手がつくほどカラダが柔らかくなっていることも。若い方は特に、一度のお灸ではっきりとカラダの変化を感じて、びっくりするようです。
月2回のお灸教室も、毎回大人気だとか。
「灸PLUS」の存在をテレビで知ったり、雑誌などでお灸について知った方が「私も体験してみたい」と参加してくださいます。一度お灸の方法を学べば、自宅でセルフケアが続けられるという“手軽さ”が人気の理由。お灸は毎日の習慣にしていただくのが一番なので、積極的に教室を続けて、もっとお灸の良さを知ってもらいたいと思っています。
お灸教室では、どんなことを大切にしていますか?
カラダが「良くなった」と感じてもらうことです。たとえば、極端に冷えている部分にお灸をしても、「温まった」という感覚すらつかんでもらえません。でも、2度、3度と同じ部分にお灸をすることで徐々に冷えが解消され、「ポカポカしてきた」と感じれば、「カラダに良い影響があった」と実感できます。それがお灸への信頼になると思うんです。
北海道にお灸を根付かせるため、今後取り組んでいきたいことは?
北海道神宮で開催した夏のマーケットに出店したとき、お灸の無料体験に行列ができたんです。院長が地元企業のOB会で講演をしたあと、珍しく男性が来てくださったことも。お灸とあまり関係のない場にも積極的に出ていくことで、ステキな出会いがあったんです。鍼灸院での治療をベースに、お灸ファンを増やせるような外での活動も増やしていきたいと思っています。
- お灸でセルフケアをめざすみなさまへ
- 鍼灸師のみなさまへ