ふしぎ堂ふしぎどう
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せんねん灸セルフケアサポーター村橋 健三
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- JR三鷹駅北口より徒歩2分
- 東京都武蔵野市中町1-22-2グランプレオ武蔵野105
・お問い合わせ0422-53-2266
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不安神経症の患者さんに、自律神経失調症の改善を目的として「八邪穴(両手指の間のツボ)」への糸状灸と「三焦鍼法」で治療を行っているとご報告をさせていただきました。経過は良好に推移し、「パニック発作」は一度も生じていません。以前は「社内のプレゼンテーション」等の人前で発表する業務の後には、首、肩、背中がバリバリに凝り固まっていたのが、今はまったく出なくなりました。国内や海外への出張も問題なく行けるようになりました。
今までは、30分程度の治療中はしっかり目を開けて最後までリラックスすることはなかった(できなかった)のですが、最近は「腸鳴(お腹がグーグーなる)」や思わずウトウトする場面が見られ、自律神経が交感神経優位から副交感神経優位へと自然に切り替わる様子が見てとれます。
ただ、ご本人には不安神経症の特性の一つである「予期不安」と呼ばれる(何かのきっかけでまた再発するのでは)という感覚がぬぐい切れていません。この漠然とした「不安」をなくすことはできません。しかし、万一そうなってしまった場合の「具体的な対応策を待つ」ことで「不安」を和らげることはできます。
もうあと一息のところまできています。
東洋医学的に、この患者さんの「不安神経症・適応障害」は気血を作る力が不足して生じるタイプなので、気血を補う治療で症状が改善されるけれど、治療を中断すると気血不足が生じ、再発していまいます。案の定中断してし、悪化させました。
その後の治療継続で、症状は改善されつつあり、自覚症状も少ないことから、治療頻度も週1回から隔週1回に減らし、経過観察と滋養強壮に重点を置くようにしました。
「八邪」の糸状灸治療に興味を示したので、「自分でできるお灸」として千年灸をお奨めしました。「中脘」と「足三里」のほかいくつかのツボをご紹介し、何回か試してもらいました。当初の感覚としては「心地よい」というものでした。治療ではなく、養生の灸なので続けることが大切、「ちょっと物足りない」程度でも効果がありますとアドバイスさせてもらいました。
すると、それまであまり変化のなかった「脈や舌の状態」が目に見えて改善してきました。それらは「体の中心部の状態を表す」と考えられています。本人の体の中で気血を生み出す力が回復してきていると思われます。
養生のお灸が「不安神経症・適応障害」といった精神疾患にも効果があったというご報告でした。
新宿漢方クリニックの川並先生から30歳のKさんのご紹介を受けました。20代の中頃から緊張して人前で話すことが苦痛になり、不安感が強まってパニックを起こしそうになるそうです。診断書には「不安神経症・適応障害」とありました。特に暑くなる夏場に悪化するようです。
中国医学で診ると、Kさんは気血が不足傾向にあり、仕事上の肉体疲労と、失恋という精神的ショックが重なり発症したと考えます。「三焦鍼法」は高齢になり気血が衰弱して発症する認知症に有効ですが、若年でもKさんの様に気血が極端に不足した症状にも有効だと考えました。
治療開始から4か月後にはほぼ症状は消失。さらに治療を続けて「体質」強化すべきところを、本人は治ったと思い込み来院しなくなりました。2か月後、「熱いサウナに入ったら、突然不安感が生じてきた」と来院されました。「体質を強化しないと、症状は再発します」説明。ただ、長時間(60分~)の治療が苦手とのことなので、自律神経の改善のための「八邪穴(両手指の間のツボ)」への糸状灸と「三焦鍼法」のみとして時間の短縮を図りました。今夏は「暑い夏」との予報が出ていますが、現在経過は良好に推移しています。
コロナ後遺症にお灸と「三焦鍼法」という鍼治療が有効だというご報告をさせていただきました。ただ、治療にはお時間が必要です。昨年10月に初診の患者さんは、週1回の治療で順調に回復していき、最近やっと職場復帰のプロセスを始めましたが、ここまで来るのに10か月を要しました。
この病のやっかいなところは、発症時の症状が多岐にわたり、どの診療科目を受診すればいいのかの判断がしづらいところです。精神科、脳神経科、内科、整形外科…。コロナの後遺症とわかるまであちこちの病院を渡り歩くき、「コロナ後遺症」とわかるまで時間を要する方が多くおられます。
また、回復までに時間がかかる上、回復したと思われても、時間が経つと再発する方もおられるようです。さらに、これまでなかった気圧の変化で体調が悪くなる「気象病」や「婦人科疾患」、ストレスや疲労への抵抗力も低下傾向になるなどの「体質の変化」も生じてくるようです。
鍼灸治療は、「症状の改善」と「体質強化」の両方を同時に行っています。症状を抑えつつ、治療後の体質の弱体化にも備えることができ、コロナ後遺症の治療に適していると考えています。
前回「鍼灸がコロナ後遺症治療に有効」とご報告させていただきました。ことに「三焦鍼法」という本来認知症を対象とした治療法で効果が顕著です。何故でしょう?
コロナ後遺症の患者さんは、例えてみれば「浦島太郎の玉手箱」を空けてしまったような状態になっています。実際の年齢にかかわらず、急激に肉体も精神も高齢化してしまったように、体力は極度に落ち、記憶力は低下し、頭も回らず、誰かの介助が必要なほどに全身が弱ってしまいます。これは、認知症を発症している高齢者の方とよく似ています。
「三焦鍼法」は高齢化により弱ってしまった生命力を活性化させることができると考えられています。
当院でも、当初はお母さんに付き添われて、杖を突いて来院されていた30代の女性の患者さんは、「三焦鍼法」の治療を続けたことにより、現在ではお仕事に復帰する準備を進めるまでに回復しています。
現代医学では、コロナ後遺症の原因や発症メカニズムは未だわかっていません。治療法もブレインフォグを主訴とする症状には決め手がありません。
ダメ元で(そう考えて来院される方が多いです)「三焦鍼法」を一度お試しいただきたいと思います。
鍼灸院名
ふしぎ堂
せんねん灸セルフケアサポーター
村橋 健三むらはし けんぞう
2003年 早稲田鍼灸専門学校入学
2005年 中国浙江省中医薬科大学研修
同年 米国南カリフォルニア大学解剖実習
2006年 早稲田鍼灸専門学校卒業(国家資格取得)
同年 中国上海中医薬大学留学
2007~2010年 目白温香堂勤務
2011年 当地に「ふしぎ堂」開業
鍼灸院名 | ふしぎ堂 (ふしぎどう) |
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住所 | 〒180-0006 東京都武蔵野市中町1-22-2グランプレオ武蔵野105 Google マップで見る |
アクセス | JR三鷹駅北口より徒歩2分 |
TEL | 0422-53-2266 |
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メールアドレス | mytamylove@yahoo.co.jp |