松尾芭蕉の『奥の細道』に「三里に灸すゆるより、松島の月まづ心にかかりて」という一節があるのは有名な話です。昔の人は歩いて旅をしましたから、宿で休む時には、体を労ったことでしょう。

「足三里」は、胃腸の働きを助けるので、明日のエネルギーとなる食物の消化を促進し、疲れを残さないことにつながります。また、それだけでなく全身の血流がよくなることでも知られているツボです。

　1日１回、足三里にせんねん灸をやるのを、習慣づけてみてはいかがでしょうか。

沖縄は日頃から湿度が高いですが、梅雨に入るとさらに湿度が増します。何台もある除湿機はフル回転、あっという間に水が溜まります。

体調も、気分も、下の方へどんよりと……。

先日あまりのことに、柑橘系の精油をとりあえずティッシュに垂らして、あちこちに置きました。するとしばらくしたら、というか、いつの間にか、いろいろと仕事をこなしているではありませんか。お灸の威力もすごいですが、アロマセラピーも、なかなかよいです。

お灸が体のさまざまな不調を改善するのに役立つことは分かっていても、つい忙しくて後回しになっている方もいらっしゃるでしょう。そんな時は、火を使わないお灸が便利ですよ。

こんなんで効果があるの？　と思われる方も、ぜひお試しください。私は、ときどき、やばいぎっくり腰になりそうという時は、ウエストからお尻にかけて、親指で押してみて痛いところにせんねん灸「世界」をペタ。

腕を上げたとき、なんか関節の辺りが痛いという時も、押してみていたいところへ、せんねん灸「太陽」をペタ。

いつの間にか、痛みが引いています。

手首とか、指の関節がなんだがちょっと痛いときって、ありますか？　若い方は手首が多いかもですが、高齢の方は指の関節が痛いことの方が気になるかもしれません。

そんなときはお灸をやってみてください。痛いところに、せんねん灸をお試しください。

もちろんできる方は、もぐさを使ったお灸でも。そのときはできるだけ小さくして、やってみてくださいね。

　洗濯に多くの方が使っている柔軟剤が、実は、体に悪いということをご存知ですか？　とくに、芳香剤が使われているもので、「匂い長持ち」などと宣伝されているものは最悪です。使われている化学物質は、企業秘密として公表されていませんが、化学合成されたニオイの化学物質をさらにマイクロカプセル（メラミン樹脂、ホルムアルデヒド樹脂、ウレタン樹脂、ポリイソシアネートモノマーなど、いわゆるプラスチック）で包んであり、長時間にわたって匂いが消えないようにしています。

　この二つの化学物質が人体には大変悪影響を及ぼすものであると言われています。化学物質過敏症が、この柔軟剤によって引き起こされるという事例も増えています。

この「香り」による被害が「香害」と名付けられました。

＃化学物質過敏症

＃香害