せんねん君のつぶやき もぐさのはなし~10話~
こんにちは。
お灸の恋人「せんねん君」です。?
「もぐさ」の聖地「伊吹山」の冬景色です
すっかり雪化粧で美しいです
今回は「もぐさ」の「原料」について
色々語ってみましょう! ?
日本で「もぐさ」の原料となるのはキク科の多年草「よもぎ」および「おおよもぎ」です
「もぐさ」の製造は、この「よもぎ」の採取から始まります
「もぐさ」の原料となる「よもぎ」の採取時期は7〜8月です
梅雨☂️が終わり
夏の太陽が照りつける頃です
「よもぎ」の葉っぱを茎ともに刈り取り、持ち帰って直ぐに葉をこそげ取り
葉っぱを直ぐにむしろやビニールシートに広げて
直射日光のもと干します
真夏の天日なら2〜3日で乾燥します
良く乾燥した「よもぎ」の葉っぱは
叺(かます:わらムシロを二つ折りにしてつくった袋)、
ドンゴロス(麻袋)に入れて
冬場の乾燥期まで保管して保管しておきます
冬場になると、本格的に「もぐさ」づくりを始めます
まず「火力乾燥」
「天日乾燥」した「ヨモギ」の葉っぱを
85℃以上に保った乾燥室で「火力乾燥」をします
葉っぱに含まれる水分を1〜2%になるまでカラカラに、しっかり乾燥します
乾燥した葉っぱを「石臼」に食い込みやすくなるよう
農業用脱穀機を改造した粉砕装置を使い葉っぱを細かくします
粗挽きした葉っぱを「石臼」にかけます
「石臼」は直径70㎝、上臼、下臼の厚みは約20㎝
「石臼」は1分に約40回転させます
「温灸用もぐさ」なれば
「1番臼」だけで出来上がりとしますが
肌に直接もぐさをすえる「点灸用もぐさ」を作るには
「2番臼」→「3番臼」と重ねて「石臼」をかけていきます
「1番臼」から出た「もぐさ」を「篩(ふるい)」にかけ
「2番臼」→「篩(ふるい)」→「3番臼」にかけていくと
より上質な「点灸用もぐさ」が出来ていきます?