せんねん君のつぶやき もぐさのはなし~6話~
こんにちは。
お灸の恋人「せんねん君」です。
今年は長い梅雨が明けた7月半ばから8月にかけて
文字通りの「酷暑」の夏になりました。
大変な日本列島に「夏バテ☀️??」
残暑を乗り切り、秋に疲れが出ないようするには、
毎日毎日少しずつでも、お灸せんねん灸をすえて
体力のをたくわえ、健康的に過ごしたいものですね❗?
「もぐさ」で有名な「伊吹山」
今月もお灸「もぐさ」の話しをしたいと思います。
お灸の原料は何か?とたずねますと
ご年配の方でも「お灸?もぐさの原料⁉️」
首をかたむける方も多くいらっしゃいます。
「ヨモギ」と聞き「あァそうか」とおっしゃる方もいらっしゃいますね。
若い人ならなおさらです。
「ヨモギ」または「オオヨモギ」の葉っぱ。葉っぱの裏を見てください。
「ヨモギ」の葉っぱの裏についている、綿毛のような白い 繊維が「もぐさ」になります。
と言いますと納得されます❗
「ヨモギ」の葉っぱでは白い綿毛ですが、なぜ「モグサ」に変わると黄金色(こがねいろ)に成るのか?
「もぐさ」を作っている一番の不思議ですよ。
お灸は仏教といっしょに、朝鮮半島を経て日本に伝来しました。
今から約1600年程の昔のことです。
伝来した当時、お灸は貴族社会に限られていたといわれます。
平安時代末期から鎌倉時代にかけて、当時勢いに乗った武家にも普及していきました。
室町時代、 安土桃山時代江戸時代初期にかけて灸は鍼とともに普及していきましたが、やはり貴族と武家中心でした。
江戸時代中期以降、庶民へもお灸が普及するようになりました。
全国的に農業が盛んでしたから、身のまわりに生えている「ヨモギ」を採取しては、各々「もぐさ」をつくってお灸をすえていたようです。
江戸時代中期以降は、江戸、京、大坂など、都市が発展して、いわゆる「町人文化」が花開きます。都市生活では貨幣で物(もの)を売り買いするようになります。「もぐさ」もお金で買う時代となり、「もぐさ」製造を専門とする業者、「もぐさ」販売を専門とする業者があらわれるようになりました。
江戸時代、幕府から庶民へ向けて「病気にならぬよう、毎日お灸をすえなさい」という内容のお触書きも出されたこともあり、養生(体を養い、病気にならないための生活)指南書も多く出版され、手軽に「もぐさ」を買えるようになったこともあり、江戸を中心にお灸の一大ブームが巻き起こったのです❗?
以来、どの家庭でも「もぐさ」 は病気治療と、病気予防に欠かせないものとなりました。
「もぐさ」はお灸をすえる以外にも、火付きの良さを利用して鉄砲の火口(ほくち)につめて使ったり、判子に必要な「朱肉(しゅにく)」に利用されたり、「もぐさ」の高い保温効果を利用して防寒着につめたりしました。
何と言っても「すり傷」「切り傷」には「もぐさ」が一番です。
「すり傷」「切り傷」には「もぐさ」を当てておくだけで血が止まり、傷の治りが早くなります。
家に「もぐさ」があると何かと便利でした。
いわゆる「常備もぐさ」となったのです。
現代生活においては、思いがけず「災害」に見舞われることがあります。
「常備もぐさ」があれば、多少のケガの手当てに安心です。
「災害」に備えて、「もぐさマスク」といっしょに「常備もぐさ」をご用意ください❗?